雲竜渓谷(うんりゅうけいこく)の氷瀑(ひょうばく)とは、栃木県日光市の女峰山の中腹にある稲荷川から東武日光駅・JR日光駅の裏側(北側)を流れる大谷川に流れ込む源流です。
1月、2月の大寒(1月20日頃~立春の前2月3日頃)の頃には山から流れ出る水量で滝壺やしずくが大きな氷の固まりや柱となって姿を現し、訪れた人たちを魅了する。
数十メートルの氷の柱は凄い迫力と美しさでまさに圧巻!一度この雲竜渓谷に足を踏み入れた氷の虜になること間違い無し!
ですが、この雲竜渓谷に安易に足を踏み入れ事は大変危険です。
厳冬期の雲竜渓谷は当然ながら滝も凍り付く寒さ、冬山経験者などと同行することをお勧め致します。
この雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくにはどこの駐車場からどのようにいくのか?
それでは、今回は雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには3パターン!?
をご紹介していきます。
雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには3パターンってなに?どこから?
雲竜渓谷を地図で確認してもらえばわかりますが、稲荷川の源流です。
ルートとしては稲荷川沿いに沿って歩いていくルートと白樺金剛側のすそ野?あたりを歩いていくルートになります。
細かくは雲竜渓谷の所でも、林間ルートとすそ野ルートがあり。
暖かい季節なら何の問題もないのですが、雲竜渓谷の氷瀑を見たいとなると服装も冬山の厳冬期使用になります。
チェーンスパイクはもちろん、できれば前爪12本のアイゼンを用意していただければなお安全です。
しかし、前爪12本アイゼンは少々履きなれていないと前爪でゲーターをひっかて転ぶことがあるので注意が必要!
早朝行けば(たぶん)止められるゲート前の駐車場!
一番の近道スタート、ゲート前砂防堰堤群(さぼうえんていぐん)コースの駐車場のところから!
しかし、この駐車場は少々リスクもあります。
とにかく狭いし、車がいっぱいの時はユーターンすることも難しくなるかも!
その際は1台しか通れない狭い道をずーっとバックをしなくてはなりません。
腕に自信がないと一寸難しいかもしれませんね。
それに、このゲート前までにくるにはアイスバーンの斜面を少々勢いをつけて登らなければなりません。
当然車は4WD、もしくはしっかりチェーンを巻いて!
失速すると上がりきれずにズルズルと後ろに滑り、かなり怖いです!
変に路肩につっこんで出られなくなったりしたら最悪、泣けちゃいますね。
JAFの車でも入ってこれるの?って感じの道なのです。
厳冬期の週末は混雑が予想されますので、そのつもりで早めにいらしていただいた方が無難です。
*注意、早く来て車で待機はよい作戦なのですが、ゲート前にはトイレはありません。
女性ですと【お花摘み】(山用語:女性がしゃがんで用をたすこと。
”最中”の姿がしゃがんでお花を摘んでいる姿に似ていること、言葉の響きが女性らしいことから、女性が大小問わず用をたすことを「花摘み」と言うようになったとか)ができる人でないといらしていただくのは難しいです。
瀧尾高徳水神社の駐車場から歩いて登る
瀧尾高徳水神社の駐車場までなら路面が凍結していなければノーマルタイヤで向かうことも可能。
しかし、大寒前後の季節は当然ながら寒く、最低でもスタットレスタイヤは履いて行った方が間違いはない。
そもそも冬の日光自体が東京と比べると10度近く気温が低いため服装などしっかりと防寒対策をして向かわなければなりません。
この瀧尾高徳水神社からゲート前砂防堰堤群の駐車場までゆるやかではあるが山道なのです。
ゲート前まで、片道約1時間はかかります。
基本的にアイスバーンの状態のはずなので軽アイゼンやチェーンスパイクは必需品。
出発が早かったりする場合にはヘッドライト等の照明器具は必要です。
山道のため街灯はもちろん、トイレ等もありません。
東武日光駅・JR日光駅周辺の駐車場から登る!
雲竜渓谷は標高約1,400mで女峰山の中腹に位置するところです。
日光駅周辺の駐車場を利用して向かうとなると、下記。
①:事前にタクシー会社へ連絡を入れておいてタイヤチェーンを装着した車でゲートまで向かってもらう。
その時の混雑事情やタクシー会社によっては、途中(瀧尾高徳水神社の駐車場)までしか行ってくれないこともあると話に聞く。
②:駅周辺からバスを使って「東照宮東参道入口ホテル清晃苑前」まで乗車。
ただ、乗車すると感じることは「あれ?これだけ?」と思う。
乗車してすぐに到着です。
③:東武日光駅、JR日光駅周辺から徒歩で歩く!
思いっきりハイキングを楽しみたい方にはお勧めのルートです!?
しかし、私は、駅周辺から徒歩で向かった事は一度もありません。
雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには?
以前はごく一部の登山家だけが知っていた雲竜渓谷の氷瀑だが、10年ほど前、私が登山を始めたころに登山雑誌の表紙を飾ったことがきっかけで、最近では電車のポスターにも起用され多くの人に知られることが多くなった雲竜渓谷の氷瀑。
近年は県内外から多くの登山客が訪れるようになり、よくツアーなども沢山の募集があるように感じられる。
嬉しい反面、この雄大で綺麗な自然の芸術を守ってほしい!
と願うばかりです。
どんな服装で行くの?
厳冬期のかっこうです。
寒さ対策はもちろんですが、雲竜渓谷の氷瀑に行くには「渡渉・としょう」(川などを歩いてわたること)が数ヶ所あります。
キンキンに冷え切った氷の川を渡るのです。
川の中に落ちることも、一寸だけあります。
いえ!
落ちないようにわたります。
ですから靴は重要です。
厳冬期用のハイカット登山靴が安心です。
雲竜渓谷は名前の通り渓谷ですので、風の心配はほとんどありません。
朝日が昇ると凍り付いた巨大なつららが太陽の光の熱で溶けて下に落下してきます。
大変危険です!
ヘルメットのご用意をお願いします。
ツバメ岩のあたりも滝が凍り付いて一部前爪12本アイゼンがあった方が良いところもありますが、氷瀑まで軽アイゼン・チェーンスパイクだけでも行けなくもないです。
でも、前爪12本アイゼンをもっているのであれば、軽アイゼンではなく、前爪アイゼンをお勧めします。
雲竜渓谷の氷瀑に何時頃到着したらいいの?
いろいろご意見はあるとはおもいますが、私のお勧めは雲竜渓谷の氷瀑に午前8時をお勧めいたします。
逆算するとゲート前の駐車場からゆっくり歩きで約3時間の道のり。
すなわちゲート前を午前5時頃スタートしたい。
でも、ゲート前午前5時は、はっきり言ってまだかなり暗いのです。
何度か歩いている人と同行をお勧め致します。
その気で歩くと氷瀑まで2時間もかからないと思いますが、自然を楽しみながら仲間たちとわいわい写真を撮ったり行くのもけっこう楽しいものだと思います。
午前5時頃スタートできれば、雲竜渓谷のツバメ岩でまだほとんど人のいない巨大な氷柱と巨大なつららを堪能できます。
日が昇る前の暗い雲竜渓谷が朝日に照らされどんどん明るくなり、それと同時に朝日の光の熱であちらこちらでつららが「パリ!パリ!ドーン!」と大迫力な落下が体験できます。
感動半分、恐怖半分ですが!
雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには3パターン!?:まとめ
雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには3パターンあるとご紹介しました。
人によっていろいろ計画も違うと思いますが、共通して言えることは早めの出発、早めの帰宅です。
雲竜渓谷と言う極寒の寒さの中を歩いていくのですから何かあればそれこそ場合によっては命にかかわります。
いずれにせよ、大寒前後の週末はかなり込み合いますので余裕をもって行動したいですね。
それと、トイレのおはなしですが、男性もですが、特に女性の方へトイレがありませんので前もってすませておいてください。
日光駅やコンビニあたりがお勧めです。
それでは、以上雲竜渓谷の氷瀑に駐車場から歩いていくには3パターン!?をお届けしました。